祝！富山ライトレール開業（2006年4月29日）
（左）牛島町交差点（北陸電力本社・百川ビル）（右）タワー１１１（インテック本社ビル）

（２００６年５月富山県富山市にて撮影）

小学校４年の思い出

　１７年前の自分がよみがえった。昭和５５年３月３１日、地鉄射水線廃止の日。あの日、俺は親父と一緒にさよなら列車に乗りに行った。家に帰ったその夜、俺は泣いていた。親父がその時に言った言葉があった。「またぁ、その（鉄道）時代が来っちゃ。」俺はその時「違う、俺が創るしかない、創ってみせる。」そう思った。新富山駅や新港東口駅、車窓の景色、もう二度と見ることのない風景が脳裏に現れた。その日から１７年もの歳月が流れたのだと、俺は走り続けてきたのだと。長かったのか、短かったのか、不思議な気持ちになった。そして、その時の気持ちに戻ってみようと思った。原田貢彰と言う名の電車がこれからも走り続けるために。その日から、原田貢彰は興味の世界から意志の世界へ出発したのかなと。小学校４年生最後の日の思い出である。

１９９７年７月作成